50年前の相模原発の「戦車闘争」、ブックレットで承継

岩堀滋
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 【神奈川】相模原市在日米陸軍相模総合補給廠(しょう)で修理され、ベトナムの戦地に送られる米軍の戦車を乗せた車列に市民が立ちはだかり、行く手を阻んだ「戦車闘争」から今年で50年。「相模原地方自治研究センター」が、ブックレット「相模原における戦車闘争の意義と承継」を発行した。

 ベトナム戦争当時、米軍は戦地で故障した戦車を相模総合補給廠で修理。横浜市神奈川区の横浜ノース・ドックまで陸送し、船で戦地に送り返していた。このことに反発した市民らが1972年8月、ノース・ドックの手前で道路に座り込み、車列の行く手を阻んだ。

 当時横浜市長の飛鳥田(あすかた)一雄(いちお)らも、橋を渡る車両の重量や幅を制限する車両制限令を根拠に輸送に反対。立ち往生した戦車は相模原に引き返し、その後は市民団体や労組、学生らが補給廠前で約100日間の抗議活動を続けた。一連の経緯はドキュメンタリー映画にもなっている。

 8月で闘争開始から半世紀が経つのを前に、センターが収集したビラや写真などの資料とともに、関係者による座談会や年表を編集。闘争を振り返る基礎的文献として、市民に経緯と意義を伝えるのを目的とした。A5判で本文96ページ、税込み500円。希望者はセンター(042・752・4544)へ。岩堀滋