第6回職員室への電話に緊張、若手のケアできず… 教員の苦悩に共感の声
高浜行人 鎌田悠
教員の働き方について考える連載「いま先生は」。昨年掲載した「第1部 授業が仕事なのに」では、事務作業や保護者対応に追われ、授業の準備をしたり、子どもたちと接したりする時間が取れずに悩む先生たちの姿を伝えました。一連の記事には約150通のメールや手紙が届きました。寄せられた体験の一部を紹介します。
「同じように苦しんでいる人がいるんだ」
甲信越地方の公立小学校教諭の女性(50)は、記事を読んでそう感じたという。朝、ベッドから起き上がれない。突然耳が片方聞こえなくなる。仕事のストレスから数年前に抑うつの症状が出て、1年間休職。いちどは復帰したものの、その後「パニック障害」と診断され、再度の休職を余儀なくされた。
この女性の負担となっていたのも、事務作業や保護者対応だった。授業時数の報告や保護者へのアンケートなど管理職や教育委員会に提出する報告書の作成に追われる毎日。定時で帰れることはほとんどなく、夜の職員室に自分だけが残り、パソコンの画面と向き合うこともめずらしくなかった。要領が悪いからなのかと自らを責めることもあった。
その一方で、保護者からの電…