五輪会場の地と同名、函館の中国料理店「張家口」父と祖父が暮らした

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三木一哉
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 北京冬季五輪パラリンピックの会場の一つ「張家口(ちょうかこう)」。先の戦争にかけて祖父や父が暮らしたその地の名を付けた中国料理店を営む男性が北海道函館市にいる。

 「五輪のテレビ中継で『張家口』と聞くたびに、おーっという感じです」

 鈴木正治さん(63)は感慨深げだ。

 中国河北省張家口市は、首都・北京から北西約200キロ。遊牧民族と漢民族の領域の境界にあたる交通の要衝で、戦前は日本人も多く住んでいた。南満州鉄道系の鉄道会社員だった鈴木さんの祖父・雷治さんもその一人で、父・繁治さんもそこで生まれ育った。

 「父は生前、家に中国人のお手伝いさんがいたとか、二階の窓からかごを垂らして行商人から食べ物を買ったとか、張家口の思い出をよく語った。引き揚げでは苦労したが、張家口にはたくさんの思い出があったようです」

 正治さんは20代で中国料理の世界に進み、「将来、父の思い出の張家口という名で店を開きたい」と目標にしていた。繁治さんが存命だった2001年12月、「張家口」を開店した。

 開店の数年前、正治さんは父…

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