教会に現れたイスラム教徒の男性 クリスマスに考えた宗教の寛容性

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ジャカルタ=半田尚子
【動画】インドネシアの仲良しモスクと教会、ご近所づきあい60年=リツキ・アクバル、半田尚子撮影
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 昨年暮れのクリスマスの朝。インドネシアの首都ジャカルタにあるキリスト教会に、紫色のスカーフを首元に巻き、イスラム教の正装の白い服に身を包んだ男性がゆっくりと入ってきた。

 教会はキリスト教の「ホームグラウンド」。しかもこの時、行われていたのは、キリスト教徒にとって極めて重要なクリスマスの礼拝だ。何をしに来たのか。

 賛美歌が響くなか、男性がきらびやかに飾り付けられたツリーの横に立つ。すると、約250人の参加者から一斉に拍手が起き、男性は「メリークリスマス!」と応じて笑顔で頭を下げた。ムハンマド・タワカルさん(42)。この教会の隣にあるモスク(イスラム教の礼拝所)の責任者だった。

 ジャカルタ北部にある港町の幹線道路沿いに、マハナイム教会ができたのが1957年。その数年後、隣にアルムカラビンモスクが建てられた。ステンドグラスや十字架が目立つ教会の建物と、純白のドーム形の屋根のモスクが、「一つの施設では?」と思ってしまうほどぴったりとくっついている。

隣り合う宗教施設の歩み

 信じる道が異なる者同士が、隣り合わせでうまくやっていけるのか。ここを訪ねたのは、それがどうしても気になったからだ。

 来歴を聞くと、いずれの施設…

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