重い障害、大学で学んじゃダメですか? 「支援体制ない」断る事例も

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湯川うらら
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 重い障害で常に介助が必要な人たちの多くは高校まで、特別支援学校で学ぶ。だが、大学や専門学校で学びを続けることは困難がある。「重度訪問介護(重訪)」などの国の障害福祉サービスは、通学や学内での利用ができないためだ。一方で、障害者の学ぶ意欲に応えようと、独自に支援制度を整備した自治体や学校もある。

 筋力が低下する難病「脊髄(せきずい)性筋萎縮症」の西岡将太さん(19)=徳島県阿南市=は、徳島市の専門学校「徳島穴吹カレッジ」の1年生。情報技術(IT)を学び、国家資格取得を目指す。

 1月中旬、キャンパスの一室に授業を受ける西岡さんの姿があった。左ひじを医療用クッションの上に置いて安定させ、指先を器用に動かしてメモを取ったり、ノートパソコンのキーボードを打ってプログラミングしたりする。机は、電動車いすに乗っていても身体に密着する形にしたものを持ち込んだ。

 隣には常にヘルパーが付き添う。必要な勉強道具を机に置いたり、問題集のページをめくったり。身体の位置の調節もする。

 クラス担任が席の近くまで来て解説をすると、「そういうことか」と熱心にうなずき、さらにメモを取る。担任の川人宏行さん(54)は「一つ一つに時間がかかるというハンデはあるが、まじめに取り組み授業についてきている。資格取得に向け、順調に進んでいる」。

「支援体制ない」 目指す大学に言われた

 中学から美術部で、高校3年の夏までは美術系の大学進学を目指していた。だが、複数の大学に問い合わせても、「支援体制がないので受け入れられない」などと言われ、あきらめざるを得なかった。

 次に考えたのが、ITの道だ…

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