世界のプラごみ、20年で倍以上に 新型コロナでマスクごみも急増

有料会員記事

小堀龍之
[PR]

 経済協力開発機構(OECD、本部パリ)は22日、プラスチックごみの問題について分析した初の報告書「グローバル・プラスチック・アウトルック」を発表した。世界のプラごみは2019年に計3億5300万トンと20年間で倍以上になり、環境への負担が増している。さらに新型コロナウイルスの影響でマスクなどのプラごみが増えており、各国に対策を求めた。

 OECDが加盟国以外の国も含めたデータをもとに評価したところ、プラスチックの生産量は00年の2億3400万トンから19年には4億6千万トンに増えた。それにともないプラごみも00年の1億5600万トンから急増。19年にリサイクルされたのは9%にすぎず、残りは焼却されたり埋め立てられたりした。

 新型コロナの流行で経済活動が低下し、20年のプラ生産量は前年に比べ2・2%減ったものの、プラ製に分類される不織布マスクなどのプラごみは増えた。海に流れ出たマスクは20年に約16億枚との試算もある。

 気候変動への影響も大きく、プラスチックに関連した温室効果ガスの発生量は、19年に世界の排出量の3・4%に相当する18億トンに達した。

 1人当たりに換算したプラごみの量は国による差が大きく、世界最多の米国は19年は221キロ。日本と韓国は先進国のなかでは比較的少ない69キロ、中国は47キロ、インドは14キロだった。

 OECDはプラ問題の解決には国際協力が欠かせないと指摘。途上国援助(ODA)のうちプラ関連は0・2%にすぎず、先進国に対し増額を求めている。

 プラごみ削減に向けた各国の取り組みの遅れも目立つ。デポジットなど廃棄物を抑えることを奨励する制度が13カ国、埋め立て税や焼却税などリサイクルを奨励する制度が25カ国にあったが、大多数の国では適切な対策がまだないという。

 OECD環境局のシャドゥール・アグラワラ環境経済・統合課長は「使い捨てプラ製品の使用禁止や有料化も有効だが、代替品が環境に負荷を与えることもある。包括的な対策が必要だ」と話した。

 報告書によれば、19年に環…

この記事は有料会員記事です。残り246文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【7/11〆切】スタンダードコース(月額1,980円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら