「正義に反する」と大阪高裁 「20年の壁」越えた強制不妊訴訟

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浪間新太、新屋絵理、平岡春人、岩本修弥 米田優人
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 非人道的で差別的な旧優生保護法の下で不妊手術を受けた人の訴えに対し、法律上の解釈を画一的に当てはめるべきではない――。22日の大阪高裁判決は、そんな判断を示し、原告側の逆転勝訴を導いた。「著しく正義・公平の理念に反する」として除斥期間の適用を制限した判決に、当事者から喜びの声が上がった。

「向き合ってくれる裁判官がいた」

 大阪高裁の判決を、原告で共に聴覚障害がある70代女性と80代男性の夫婦は、手話通訳を介して聞いた。

 「長い闘いだった。本当にうれしい」。判決後に記者会見した夫婦は手話でこう話し、笑顔も見せた。ただ、女性は「痛みは今も癒えない。悲しみは続いている」とも訴えた。

 女性は生まれつき耳が聞こえない。1970年に結婚し、4年後に帝王切開で出産した際、何も知らされないまま不妊手術を受けさせられていた。赤ちゃんもまもなく亡くなった。

 一審の大阪地裁では「除斥期…

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