熱海の土石流8回発生か せき止めた家屋を巻き込み巨大化 京大調査

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山野拓郎、竹野内崇宏
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 昨年7月に静岡県熱海市の住宅街を襲い、20人以上が犠牲になった土石流は、少なくとも8回にわたって発生した可能性があることが京都大学の竹林洋史准教授(砂防工学)の研究で明らかになった。

熱海市の住民が撮影した土石流の動画

 小規模な土石流が繰り返し起きることで、途中でせき止めた家屋を徐々に破壊し、巻き込みながら巨大化。下流の被害を大きくしたという。

 22日にあった京大防災研究所の研究発表講演会で発表した。住民から提供を受けた土石流の動画や消防隊員らの証言、上流の砂防ダムなどの地形データをあわせて分析した。

 その結果、最初に土石流が確認されたのは昨年7月3日午前10時27分ごろ。約30分後に、SNSやテレビで繰り返し放映され、酒店のビル付近を勢いよく流れ下った土石流が発生した。これは第4波とみられるという。

 さらに1時間15分後、海に近い国道付近を流れる土石流の映像が残っていた。

 土石流は、発生場所から海までの標高差400メートル、距離にして約2キロを移動。2時間弱の間に、少なくとも8回発生し、段階的に流れ下っていたことを確認できたという。

 倒壊した建物の強度などを変…

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