普通って何だろう 「ヤンキー君と白杖ガール」の作者が伝えたいこと

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構成・藤田絢子
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 パラリンピックってどうやって楽しんだらいいのだろう? まなざしのヒントを探って、白杖(はくじょう)を使う女子高校生が主人公の漫画「ヤンキー君と白杖ガール」の作者のうおやまさんにお話を聞きました。

漫画誕生のきっかけは身近な存在

 視覚障害と聞くと、全く見えない全盲の印象が強いかもしれません。

 でも、弱視という見えにくい人も多くいます。

 白杖(はくじょう)を使う弱視のユキコが主人公の漫画「ヤンキー君と白杖ガール」を描くきっかけは私の父でした。

 父は30代の時に病気で目が悪くなり、現在は右目が失明、左目の視野は通常の4分の1ぐらいです。

 父の間近で暮らし、社会は見えにくい人がいるということを知らずに作られているんだなと感じるようになりました。

 役所に提出する書類の文字が小さすぎて見えにくい。買い物の時に、商品の位置を記憶しても、棚の模様替えがあると、わからなくなる。最近増えたセルフレジも、画面がツルツルで1人で使えません。

 弱視のことを知ってほしいと思ったのが、作品の出発点でした。

 でも、弱視の人だけが生きづらい世界を描くと、ひとごとに思われてしまう。 「この子、目が見えないのか。大変だな」「がんばっていてえらいね」ということだけで終わらせたくはありませんでした。

「普通」ってなんだろう

 ユキコは見えにくいので、周りからみれば普通ではないかもしれない。

 でもユキコにとってはそれが…

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