「残り3秒、負けてたら誰にボール渡す?」福大大濠・片峯監督の信念

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聞き手・松本龍三郎
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 高校バスケットの世界で多くの留学生が活躍するなか、昨年12月の全国選手権の男子では、留学生のいない福岡大大濠が28年ぶりに優勝した。チームを率いる33歳の片峯聡太監督が大切にしているチームづくりの哲学とは。

 ――片峯監督が高校時代にちょうど、アフリカ出身の留学生が目立ち始めました。

 「2メートルを超える選手が登場し、かなり厄介な相手が来たなと。簡単に点を決められず、かなり戸惑いました。当時の留学生は、大きくて、運動能力が高い。でもバスケットが上手かと言われると、決してそうではなかった。言葉の違いから意思疎通はまだ難しそうで、まさに『助っ人』という印象でした。ただ、今の留学生はかなり進化しています」

 ――何が変わったのでしょうか。

 「チームに溶け込み、なじむ留学生が増えました。今はSNSでつながれますから、日本の学校の実態を把握できますし、留学生側が進学先を選べる状況にもなっている。基礎技術が身についている選手も多いです」

 ――留学生が活躍する一方、日本人だけで戦う学校が苦戦している印象もあります。

 「我々もよく聞かれるんですよ。留学生をどう思いますか?って。はっきり言って、何とも思っていないです。逆に、相手に留学生がいることで我々のバスケットは進化します。地区予選から県大会、九州大会、全国大会で絶対にあたりますから。日本代表になって世界と戦う選手を育てるという意味では、そういう環境であるというのは、我々にとってはありがたい」

 「さらに言えば、彼らの出現があったからこそ、今、特に男子については現代的なヨーロッパのスタイルや、米プロバスケットボールNBAの一部のチームのような発想になってきていると感じます」

「試合の残り3秒で負けていたら、誰にボールを渡しますか?」

記事の後半では、福岡大大濠高校が一貫して留学生を入れてこなかった理由や、片峯監督が教育者として実践する選手とのかかわり方などに触れます。

 ――留学生の流入が、日本のバスケットに好影響を与えていると。

 「もちろん、留学生とプレー…

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