尾瀬入山者数11万3千人 昨年5~10月 コロナの影響続く

星井麻紀
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 環境省の関東地方環境事務所は、群馬など4県にまたがる尾瀬国立公園への昨年5月から10月の入山者数が約11万3千人だったと発表した。調査を始めてから最低だった昨年より約6800人増えたが、新型コロナウイルスの感染拡大による影響が続いている。

 調査は、国立公園内の9カ所の入山口に赤外線カウンターを設置して実施した。入山者が最も多かった月は、ニッコウキスゲが見頃となる7月の2万9288人で、次が10月の紅葉シーズンで2万3630人だった。入山口では鳩待口(片品村)が最も多く、5万4377人だった。

 片品自然保護官事務所や尾瀬保護財団によると、今季は昨季と違って入山自粛を要請しなかったが、夏山シーズン最中の5月から9月末にかけて県内がまん延防止等重点措置や緊急事態宣言の対象となり、県境を越えての移動を控える人が増加。団体旅行のキャンセルもみられた。

 公園内にあるビジターセンターが閉鎖された期間もあり、自然観察会などのイベントが中止になるなどした。休業した山小屋は昨年の11件から今年は2件まで減ったが、感染対策で定員を減らし、相部屋を避けるなど、受け入れ客を制限して営業していたという。

 尾瀬保護財団の田中佑典事務局長は「これまで20万人から30万人の入山者があったことを考えると、コロナの影響は依然として大きい。引き続き尾瀬の魅力向上に努めていきたい」と話していた。(星井麻紀)