米の情報公表戦略、プーチン氏には無力 専門家がみるウクライナ侵攻

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小谷賢・日大危機管理学部教授(国際政治学)

 ウクライナ東部の親ロシア派勢力は今日に至るまで、数多くの偽情報を発信してきた。攻撃を受けたとの事実をでっち上げる「偽旗作戦」も含まれる。最近も「ウクライナ軍に殺害された」とする市民の写真をネット上に投稿し、ウクライナへの憎悪をあおる世論を作り出そうとした。偽情報の質は低くてすぐにウソだと分かるものばかりだったが、質より量の感があり見極めには時間がかかる。

 偽情報を流布する作戦はこの100年間、旧ソ連時代を含めてロシアのお家芸だ。ウクライナに侵攻した現在、ロシア連邦保安局(FSB)やロシア軍参謀本部情報総局(GRU)が、更に本格的に偽情報を発信することが考えられる。真贋(しんがん)の見極めに欧米を苦労させ、その隙にロシア国内での世論形成、そして国際社会でロシアの味方を作ろうとするだろう。ウクライナの国営放送を乗っ取る可能性もある。

ロシアの次の狙いとは。小谷教授のほかにも、ロシア・政治情報センター所長のアレクセイ・ムヒン氏と畔蒜泰助・笹川平和財団主任研究員にも話を聞きました。

 日本にとっても、決して対岸…

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