ウクライナのレジスタンスとロシア軍のリスク 元米海兵隊大佐の予測

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聞き手=園田耕司
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 ロシアによるウクライナへの全面的な侵攻が始まり、ロシア軍は首都キエフへと迫っています。米政権高官たちはロシアのプーチン大統領の狙いについて、ゼレンスキー政権の転覆にあると明言しています。軍事作戦に詳しい米シンクタンク・戦略国際問題研究所(CSIS)上級顧問のマーク・キャンシアン元米海兵隊大佐に、ウクライナ侵攻をめぐる今後の展開について聞きました。

――今回のロシア軍のウクライナ侵攻をどう見ていますか。

 欧州での戦争としては第2次世界大戦後最大であることは疑いの余地はないでしょう。2014年のクリミア侵攻時よりもっと大規模な攻撃であり、ウクライナ政府の転覆が目的であることは明らかです。

 ロシアは3方面から攻撃を開始し、首都ではヘリコプターで攻撃をしました。空爆によって多くのウクライナの軍事施設やほとんどの航空戦力を排除しました。初期段階の報告だけで判断するのは難しいですが、ロシア軍の攻撃は成功しているように見えます。

――ウクライナ軍はそもそもロシア軍に対してどの程度対抗できる軍事能力を持っていますか。

 ウクライナ軍は14年以来…

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