再会に涙した親子に何が…7歳次男殺害容疑の母「何もやっていない」
黒田陸離、大宮慎次朗、小寺陽一郎
幼い我が子との再会に涙した母親。2年後にその子を窒息死させたとして、殺人容疑で逮捕された。2人の男性との間に、他にも3人の子どもをもうけていたが、いずれも幼少期に亡くなった。家族の間で、なにが起きていたのか。
「私は何もやっていない」。上田綾乃容疑者(42)は県警の調べに一貫して容疑を否認しているという。2019年8月6日、神奈川県大和市の自宅アパートで次男の雄大さん(当時7)の鼻や口を何らかの方法でふさいで殺害した疑いで、今月20日に逮捕された。捜査関係者は「本当に何も知らないと信じ切っているよう」と話す。
雄大さんは17年4月に児童相談所に一時保護された。ドラえもんと鉄棒が好きな誰とでも仲良くなれる子どもで、「ピーマンを食べられるようになった」と職員に話すこともあった。
子どもに会いたいと、上田容疑者は児相に何度も連絡を入れた。保護から7カ月後、面会が許可された。「さびしかったの?」。上田容疑者が語りかけると、当時5歳の雄大さんが「うん」とうなずく。2人の目には涙が浮かんでいた。
「はしを使って食べた」「公…