「機械信仰の風土があった」 ド・ドドンパ事故で第三者委が指摘

有料記事

佐藤靖
[PR]

 【山梨】遊園地「富士急ハイランド」(富士吉田市)の宙返りコースター「ド・ドドンパ」で負傷者が相次いだことなどを受け、富士急ハイランドが設置した第三者委員会の調査結果が25日、発表された。委員会は「突発事案に対する方針が関係職員間で十分に共有されていたとは言い難い」とした。

 同社で、第三者委員会の「顧客安全マネジメント調査委員会」のメンバーらが発表した。

 2020年12月から昨年8月にあった「ド・ドドンパ」の4件の事故と昨年11月に観覧車でドアを閉めたが施錠せず運行した事案などについて、社内対応を点検して、改善策を検討してきた。

 委員会は、原因究明のため「ド・ドドンパ」の運行を中止しなかったことについて「機械の異常がないことを根拠に運行を続けた『機械信仰』の風土があった」と判断。「原因究明を行う基準の明確化や運行判断にかかる権限と責任の明確化が必要」と指摘した。

 委員長の上山信一慶応大総…

この記事は有料記事です。残り216文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません