プーチン氏と電話協議した習近平氏 「冷戦の考え方を捨てて」と主張

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北京=高田正幸 モスクワ=中川仁樹
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 中国の習近平(シーチンピン)国家主席とロシアのプーチン大統領が25日、電話協議した。中国外務省の発表によると、プーチン氏はウクライナ問題をめぐるロシア側の立場を説明した上で、「ウクライナとハイレベル協議を行うことを希望している」と伝えた。これに対し、習氏は「協議による問題解決を支持する」と語ったという。

 中国外務省によると、プーチン氏は「米国と北大西洋条約機構(NATO)は長期にわたってロシアの安全保障における合理的な懸念を無視してきた」と、ウクライナに侵攻した「特別軍事作戦」を実施した理由を主張。そのうえでウクライナと話し合いの準備があるとの姿勢を示した。

 習氏は「冷戦の考え方を捨て…

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    古谷浩一
    (朝日新聞論説委員=中国政治、日中)
    2022年2月26日9時9分 投稿
    【視点】

    中国はとても悩ましい立場にあるように見えます。 主権と領土の尊重を強く訴えてきた中国の従来の主張に立つならば、ロシアのウクライナ侵攻は決して賛同したり、支持したりできるものではありません。しかし、米中対立の深刻化、長期化を見据えて、ロシア

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    福田直之
    (朝日新聞コンテンツ編成本部次長=経済)
    2022年2月26日12時31分 投稿
    【視点】

     この記事が指摘する中国の微妙な動きは、経済的な対応にも見て取れます。  ロシア軍がウクライナへ全面侵攻を始めた24日、中国政府はロシア産小麦の輸入制限解除を発表しました。決定は23日付けですし、価格高騰への対策という面があるでしょう。た

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