親と子 いつか許しあえるのか カムカムエヴリバディが描く家族
土井恵里奈
おやじちゅうんは――。2月28日のカムカムエヴリバディは、あの人が父について語るシーンが流れた。時代劇の大スター、モモケン(尾上菊之助)の意外な「親友」の言葉とは。
それはずっと昔、モモケンが二代目を襲名する前、団五郎と名乗っていた時代にさかのぼる。
場所は映画館。ちょうど、父で初代のモモケンの出演する「妖術七変化!隠れ里の決闘」を客席から見ていた時、男に声をかけられる。
初対面なのにいきなり「ダンゴちゃん」呼びするなど、妙になれなれしい。
ついつい気を許し、話題は身の上話へ。大役者である父との確執、息子としての思い。あれやこれやを話す自分に、男は言う。
「おやじちゅうんは、一筋縄ではいかんもんじゃあ。許しとるようで許しとらん。許しとらんようで許しとる」
算太(濱田岳)だった。
男の正体は記事後半で。次回の放送にも登場し、ひなたと一緒に、るいのいる商店街にやって来ます。
3世代にわたる家族を追うカ…