「日本一スカート短いアイドル」 和田彩花さんが葛藤したルッキズム
アイドルグループ「アンジュルム」のメンバーとして2019年まで活躍してきた和田彩花さん(27)は、「グループ内で自分を表現する限界を感じていた」と振り返ります。アイドルの見た目や振る舞いについて、経験をもとに冷静に語ってくれました。
――デビュー時はまだ15歳。仕事としてのアイドル活動をどう思っていましたか。
「日本一スカートの短いアイドル」というキャッチフレーズがありました。プロデューサーの指示で、メンバーみんなが髪をショートに切ったこともありました。短くしたくなくて泣いているメンバーがいて、その姿も映像で流れてた。それが当時は、「エンタメ」として成立していました。私自身は、仕事だし、「やらなきゃいけないこと」だと思っていました。
短いスカートをはくことを売りにしていたけど、それが直接、女性として性的に見られているという考えには結びつかなかった。15歳だったのでまだ理解できていませんでした。むしろ、かわいい衣装を着ることができるのは、楽しみの一つでした。
「消費対象」 次第に生まれた違和感
――でも次第に「違和感」が生まれていったのですよね。
当時は今ほどSNSが流行し…
- 【視点】
「ルッキズム」は文化背景などの原因も、男女格差などの効果もとても複雑であって、解決策もその分だけ難しい。「美しさ」を図る条項は、体系や身長、左右対称の顔立ち、頭髪の量、肌や目の色、しわやシミの数などなど、コントロールできないものも多く含まれ
- 【視点】
「自分の意思でアイドルになったのだからそのくらい耐えて当たり前だ」では決してなく、カウンセラーによるメンタルケア、誹謗中傷の禁止、誹謗中傷から本人を守る仕組みは必須だと思っています。 「アイドル」という立場の人がこうやって声をあげるこ