宇宙体験語り、若者を激励
村上伸一
【大分】宇宙飛行士の大西卓哉さん(46)が26日、別府市内であったイベントに向けてオンラインで講演し、6年前に国際宇宙ステーション(ISS)に約4カ月間滞在した経験を語った。今後、月や火星に挑む動きが高まるとして、若者たちに「宇宙飛行士を目指して」と呼びかけた。
大西さんは、ISSが地球から約400キロ離れた宇宙を秒速約8キロで周回しており、「約5秒でフルマラソンを完走するような速度」と紹介。ISS内部は無重力で、筋肉が弱まるのを防ぐため、毎日約2時間の運動を欠かさなかったと話した。地球に帰還した直後、報道陣から感想を求められたが舌がよく回らず、後になって「無重力に慣れ、舌の重さを忘れていたためだ」と気づいたというエピソードも披露した。
会場から11歳の男子が「宇宙人はいますか」と質問すると、大西さんは「地球人だけが特別とは思えないから、宇宙のどこかにいると思う」と答えていた。(村上伸一)
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