昭和はサンデー、平成のジョニー 「怪物」よ、目指せ個性派エース
堀川貴弘
背筋に寒気
春の到来を思わせる陽気の中、時折、背筋がぞくっとくるような球筋があった。
千葉ロッテマリーンズの3年目、佐々木朗希(20)が、26日の練習試合で2度目の先発。埼玉西武ライオンズを相手に3回を投げて、無安打7奪三振の完璧な投球を披露した。高知・春野の球場に集まった2704人のファンが期待した球速計時は残念ながら表示されなかった。ただ、19日の北海道日本ハムファイターズ戦(名護)同様に直球は時速160キロ前後が出ていたのは間違いない。190センチの身長と、その球の速さのおかげで、マウンドから本塁までの18・44メートルがやたら短く見える。
「前回よりも真っすぐの質や制球は良かった。変化球も色々試すことができた」。佐々木朗はいつも通りに冷静に振り返った。この日は西武の4番山川穂高の初球に、カーブを投げ込むなど配球の工夫もあった。
試合後の井口資仁監督も納得の表情だ。「球数を減らすために、どうやってカウントをとるのかといったことを考えながらできている。ここまで順調に来ている」
この日はマウンドが柔らかく…