対北朝鮮のスタンス、与野党の候補で際立つ違い 韓国大統領選

有料記事韓国大統領選挙2022

ソウル=神谷毅
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 3月9日投開票の韓国大統領選をめぐり、主要な候補4人によるテレビ討論会が25日夜、外交と安全保障をテーマに行われた。ウクライナ情勢も引き合いに持論を展開したが、北朝鮮への対応をめぐって候補間の立場の違いが際だった。

 討論会には、進歩(革新)系与党「共に民主党」の李在明(イジェミョン)前京畿道知事(57)、保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユンソクヨル)前検事総長(61)、中道野党「国民の党」の安哲秀(アンチョルス)代表(59)、進歩系野党「正義党」の沈相奵(シムサンジョン)元代表(63)の4人が参加した。

 李氏はロシアによるウクライナ侵攻について「ウクライナの状況は深刻だ。重要なのは戦わずに勝つことであり、さらに重要なのは戦う必要がないようにすることだ」と指摘。そのうえで北朝鮮問題について「外交的に意思疎通を徹底的に行い、安全にコントロールすべきだ」と語り、革新系文在寅(ムンジェイン)政権が推進している朝鮮戦争の「終戦宣言」の重要性を主張した。

 一方の尹氏は「確固たる抑止…

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