米、中国にロシアの説得頼んでいた 侵攻3カ月前から、中国は反論

有料会員記事ウクライナ情勢

ワシントン=園田耕司
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 25日の米ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、ロシアがウクライナ侵攻に踏み切る3カ月前から、複数のバイデン政権高官が中国政府高官と複数回の緊急会談を重ね、ロシアに侵攻を思いとどまらせるように頼んでいたことが明らかになった。米側はロシアがウクライナ国境付近で軍を増強しているなどの機密情報を開示したが、中国側はそのたびに反論。ロシア側に対して米側の機密情報を提供し、「米国は中ロ間の離反を狙っている」「中国はロシアの計画の邪魔をしない」と伝達したこともあったという。

 複数の米政府高官の話として伝えた。NYTの報道によれば、米国の中国側への働きかけは、昨年11月のバイデン米大統領と中国の習近平国家主席とのオンライン首脳会談以降に始まった。米政権内では、首脳会談によって米中関係が改善に向かい、すでに喫緊の課題となっていたロシア軍のウクライナ国境周辺での増強について、中国側の協力を得られることに期待感があったという。

 首脳会談から数日後、複数のホワイトハウス当局者がワシントンの在米中国大使館で、中国の秦剛駐米大使と会談した。米側はウクライナ国境付近でロシア軍が増強しているという米情報機関の機密情報を提供したうえで、ロシアがウクライナ侵攻に踏み切れば、米側は強力な経済制裁を考えていることを伝えた。しかし、秦氏は米側の話に懐疑的な態度を示したという。

 その後も、シャーマン国務副…

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    古谷浩一
    (朝日新聞論説委員=中国政治、日中)
    2022年2月27日15時25分 投稿

    【視点】「米国は中ロ間の離反を狙っている」。もはや何が起きても、何を言われても、米国がやっていることはすべて、今の中国にはそう思えてしまうのでしょう。 いかにも昨今の中国外交の思考方式を如実に示す話だなと思って記事を読みました。 北京冬季五輪の