凸版印刷 ワクチン接種券から会場運営まで一手に引き受けられる理由
聞き手・北郷美由紀
2030 SDGsで変える
印刷会社ではなく、社会課題の解決をお手伝いする会社――。凸版印刷は創業以来初のテレビCMを打ち、デジタル時代の持続可能な社会づくりに貢献すると宣言しています。どういうことなのか、麿秀晴社長に聞きました。
――印刷会社ではないと。
約1兆5千億円の売り上げのうち紙媒体の印刷は5千億円弱、あとは印刷の技術と経験をいかしたビジネスです。印刷を含む情報コミュニケーション、包装材や内装用パネルなどの生活・産業、半導体やディスプレーなどのエレクトロニクスが3本柱です。
新型コロナウイルスのワクチン接種で自治体をお手伝いする業務がわかりやすいかもしれません。接種券の印刷はもちろん、大事なデータを安全に管理しながら発送し、接種会場を用意して必要なスタッフを配置、コールセンターでサポートもする。一手に引き受けるマネジメント力があります。
――どうしてそこまで幅広くできるのですか。
2万社を超える取引先の困り…
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