ロシアに対する米欧の経済制裁で、ロシア経済に混乱が広がりつつある。28日、市場ではルーブルの売り注文が殺到し、大幅安に。通貨安に伴うインフレを防ごうと、ロシア中央銀行は同日、政策金利を一気に20%に引き上げた。だが、ロシア企業との関係を見直す動きも出ており、「ロシア離れ」が加速している。
ルーブルは28日、ドルに対して一時、前営業日比で3割近く下落。最安値を更新し、1ドル=110ルーブル台まで落ち込んだ。米欧の政府が26日、ロシア中銀がルーブルを買い支えることができなくする経済制裁を決めたからだ。
このため、ロシア中銀は28日、政策金利を9・5%から20%に引き上げた。政策金利を2倍以上にし、通貨安によるインフレに対抗する狙いだが、ロシア内では市民が現金を引き出すために銀行へ殺到している。
また、ロシア財務省と中銀は…
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- 【視点】
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