トヨタの取引先にサイバー攻撃か 3月1日から国内全工場で生産停止

三浦惇平、近藤郷平
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 トヨタ自動車は1日、国内の14工場すべてで生産を止める。取引先の部品メーカーでシステム障害が発生し、部品の供給が滞ったため。サイバー攻撃を受けたとみられる。約1万3千台の生産に影響が出る見込みだ。2日以降の対応は未定。

 トヨタが2月28日夜に発表した。日野自動車の羽村工場(東京都羽村市)やダイハツ工業の京都工場(京都府大山崎町)など、トヨタ車をつくるグループ企業の工場も含まれる。

 このほか、日野も同日、自社のトラックをつくる古河工場(茨城県古河市)の生産を止めると発表した。

 システム障害が起きたのは、樹脂部品をつくる小島プレス工業(愛知県豊田市)。広報担当者は「サイバー攻撃を受けた可能性が高い。原因を含めて調査している」と話した。

 トヨタは「関係仕入れ先とともに、部品不足に対するあらゆる対策を図り、1日でも早く、お客様に車を届けられるように尽力する」とコメントを出した。トヨタの社内システムには障害は起きていないという。

 自動車産業ではサイバー攻撃による被害が相次いで判明している。ホンダでは2020年、社内システムがウイルスに感染した影響で9工場が停止した。昨年12月には、トヨタ系で最大手の部品メーカーのデンソーハッカー集団によるサイバー攻撃を受け、従業員の個人情報が流出した。(三浦惇平、近藤郷平)