「欧州の経験生かせた」 三菱商事エナジー社長が語る「価格破壊」

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聞き手・長崎潤一郎
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 再生可能エネルギーの切り札とされる洋上風力発電。国が公募していた秋田県千葉県沖の三つの案件で、三菱商事を中心とする事業体が全勝した。「一人勝ち」の決め手となった低価格の理由や今後の戦略を、三菱商事エナジーソリューションズの岩崎芳博社長に聞いた。

 ――ライバル陣営を圧倒した低価格の理由は。

 「『国内で実績がない』と言われるが、三菱商事は2010年代初頭から欧州で洋上風力に取り組んできた。現地のプロジェクト会社に人を送り込み、設備の交渉などの実務で胃の痛い思いをさせてきた。洋上風力の勘所が分かる人材を日本に戻し、今回の公募に挑んだ。そういう人材の内製化は大きかった」

 「公募には欧州のディベロッパー(開発事業者)も日本企業と組んで参加していたので、このくらいの価格で来るだろうと想定しながら、それに勝つにはどうすればいいか考えた。ただ、欧州のディベロッパーは公募の案件ごとに組む日本企業が違い、将来は競合相手になる可能性がある。(20年に買収したオランダのエネルギー会社)エネコはグループ会社なので、最新の欧州の状況やノウハウを惜しみなく共有してくれた」

 ――欧州での経験やノウハウを生かし、ギリギリまでコストを下げたのか。

 「我々はコストの最適化と呼…

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