スズキの元社長が死去 初代「アルト」も開発、技術者から信頼
大平要
【静岡】2003~08年にかけてスズキの社長を務めた津田紘さんが28日、亡くなった。77歳だった。温厚な人柄で社内の技術者たちから信頼を集める存在だったが、社長時代は業界を取り巻く荒波にもまれ、苦しむことも多かった。
1969年に鈴木自動車工業(現スズキ)に入社し、技術畑を歩んだ。排ガス規制に対応する環境技術開発の中心となり、看板車となる軽自動車、初代「アルト」の開発にも参加した。
「最高のものをつくれ」
あるOBは、社長だった津田…