国民民主の前原氏、玉木代表路線に異論「与党化の動き広がらない」

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 通常国会は後半戦に入った。前半は国民民主党が岸田政権提出の新年度当初予算案に賛成し、自民、公明両党とガソリン税を一時的に引き下げる「トリガー条項」の発動に関する実務者協議を始める異例の展開をみせた。民主、民進両党で代表を務め、予算案賛成に異論を唱えた国民民主の前原誠司選挙対策委員長に、野党の「現在地」と課題を聞いた。

 ――当初予算案に賛成した国民民主の判断をどう評価しますか。

 党として決めたことは是とした上で、個人の意見を言う。衆参両院で与党が多数を握っているのに、自民党が我々の話を聞いてくれる目的は何か。それは参院選に向けた野党の分断だ。「トリガー条項発動」というニンジンをぶら下げて、野党の足並みを乱す。玉木雄一郎代表は私に「野党の中で埋没してはいけない。参院選の比例対策でもある」と言った。でも参院選は比例区だけではない。選挙区は他の野党とも協力しないといけない。

 ――衆院採決を「体調不良」で欠席しました。本当のところは。

 なかなか難しい質問だ(笑)。予算案への賛成は、首相指名と同じ意味合いを持ち、政府のやっていることに全て賛成することになる。野党としてはあり得ない。私の意見は通らなかったが、いまでも反対すべきだったと思っている。

 ――参院選後に国民民主が自公両党と連立や閣外協力をする可能性があるのではないでしょうか。

 党内で一部考えている人がいるかもしれない。ただ、国民民主の命綱である連合の民間産別が望んでいないので、たぶんそうはならないと思う。「野党」の立ち位置で、参院選は自公と対峙(たいじ)するのが現在の党の考え方だ。

 ――与党に行く動きが出たらどうしますか。

 僕は野党だ。動きが出ても…

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    前田直人
    (朝日新聞コンテンツ戦略ディレクター)
    2022年3月31日17時36分 投稿
    【視点】

    前原氏のロジックは参院選に向かううえで、とてもオーソドックスだと思います。自公政権に対峙する野党の枠組みをきちんと構築しなければならない。その考え方で貫かれています。野党第一党の党首経験者のベテランが、選挙対策委員長として他党との複雑な調整