説法付きサウナやたき火……気軽に身近に来て「寺フェス」 8日から

斎藤博美
[PR]

 【神奈川】寺をもっと身近に感じてもらおうと、サウナやたき火、バーベキューや縁日など盛りだくさんのイベント「寺フェス」が8~10日、川崎市川崎区の宗三寺(そうさんじ)で開かれる。企画の立ち上げから関わった服部直哉住職(53)は「寺をもっと誰もが気軽に立ち寄れる場にして、地域活性化につなげたい」と期待を寄せる。

 宗三寺では、今年1月と3月にも同様のイベントが開かれ、たくさんの人でにぎわった。とりわけ人気を集めたのが「寺サウナ」。説法と瞑想(めいそう)付きだ。服部住職は「サウナというとフィンランドのイメージがあるが実は日本にも昔から蒸し風呂が存在し、同じ効果がある」と話す。

 京都・妙心寺の明智風呂が有名で、修行僧が蒸し風呂で身を清めてから法要を行うなど仏教にも縁が深いという。「イベントでも、ととのう体験が人気です」。サウナやたき火は有料エリアでのイベントとなるが、今回は縁日の風情などが楽しめる無料エリアも設ける。

 「寺は昔ながらのコミュニティーの場所。にぎわいを取り戻したい」と服部住職。「けれど今は入りにくいと思う人が結構多い。檀家(だんか)でなくてもいろいろな人に気軽に立ち寄ってもらうにはどうしたらいいか」

 その思いを共有したのが、一般社団法人「寺社フェス委員会」だ。同会は全国の寺社境内で様々なイベントを行い、地方創生や地域コミュニティーの再興を推進している。中原宏朗理事長(40)は「寺の良さに気づいてもらうためにどんなイベントを仕掛けたらよいか、様々なジャンルの専門家と話し合いました」と話す。

 宗三寺だけでなく、地域との関わりを模索する宗教施設もある。大正大学の高瀬顕功講師(宗教社会学)が2018年、川崎市の宗教施設に行った調査によると、回答のあった72施設のうち、地域に関心があり場所を地域に開くことに前向きな宗教者は多いものの、きっかけがなく活動にいたらない施設も多いという。

 高瀬さんは「宗教活動と見られることに自制的な施設や、人的資源に限界がある施設もある」と指摘し「市民団体と共同することで地域活動拠点に十分なりうるのでは」と期待する。

 服部住職は「気軽に立ち寄って寺という場所を認知してほしい。楽しめる、出会いがある、憩いがある場所として活性化して行きたい」と話している。

 3日間とも午前10時~午後9時半。有料エリアではプライベートテントセット1人3千円、寺サウナは1人5千円など。当日でもチケットは購入できるが予約が好ましい。詳細の問い合わせはメール(info@terafes.netメールする)で。(斎藤博美)