強まるルーブル包囲網、ロシア外貨準備を6割封鎖か 狙いは中央銀行

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吉田貴司、榊原謙
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 政府は1日、ロシア中央銀行が持つ外貨準備を凍結する経済制裁を閣議了解した。ロシアが持つ外貨準備のうち日本円の割合は6%弱で、同様の制裁を科している欧米各国の分をあわせれば全体の約6割を封じられた形だ。暴落する通貨ルーブルを買い支える手立ては限られつつある。

 各国は外貨準備として保有する外貨建て資産を、その国の中央銀行に預ける形で持つことが多い。ロシアも日本銀行に現金で預けるなどの形で、円建て資産を「昨年6月末時点で3・8兆円程度」(松野博一官房長官)持つという。日本政府はこの資産について、ロシアが自由に使えないようにした。

 ロシア中銀の公表資料によると、ウクライナ侵攻前にロシアは約6400億ドル(約74兆円)の外貨準備を保有していた。昨年6月時点での内訳はユーロ32・3%、米ドル16・4%、英ポンド6・5%、日本円5・7%、カナダドル3・0%など。米英、カナダ、欧州連合(EU)の各国も外貨準備を凍結しており、野村総研の木内登英氏は合計で約6割の外貨準備を「一気に失った」とはじく。残るのは、金で保有している21・7%や中国元での保有16・4%などだという。

 こうした制裁によって市場も…

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    吉岡桂子
    (朝日新聞編集委員=中国など国際関係)
    2022年3月2日9時35分 投稿
    【視点】

    ロシア中央銀行の準備資産のうち、制裁に参加している外国の中央銀行に置いている外貨の比率は5割弱。日本は2番目に多く、1割あります。ちなみに、トップはフランス12.2%、3番目はドイツ9.5%、米国6.6%、英国4.5%、オーストラリアに3.