ミュンヘン・フィル首席指揮者のゲルギエフ氏解雇 プーチン氏と親交

ウクライナ情勢

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 ドイツ南部ミュンヘン市は1日、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者で、ロシア出身の著名指揮者ワレリー・ゲルギエフ氏を解雇した、と発表した。ゲルギエフ氏はロシアのプーチン大統領と親しいとされる。市がロシアのウクライナ侵攻に対して「明確に、無条件に距離を置くように」と要請したにもかかわらず、反応を示さなかったためだという。

 ライター市長は「彼がロシアの支配者に対する非常に肯定的な評価を再考し、修正することを期待していたが、彼はそうしていない」とする声明を発表。「オーケストラや聴衆、市民、市政への明確な意思表示がなければ、一緒に活動を続けることはできなかっただろう。そうならなかった以上、残るは即刻の別れしかない」とした。

 ミュンヘンとウクライナの首都キエフは姉妹都市。ゲルギエフ氏は2015年からミュンヘン・フィルの首席指揮者を務めている。

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    石合力
    (朝日新聞編集委員=国際関係、外交)
    2022年3月1日21時27分 投稿
    【解説】

    ロシアでの演奏活動を続けるか、西側に活動の拠点を移すか。ゲルギエフ氏にとって苦渋の選択だったのだろう。1988年から芸術監督として率いるサンクトペテルブルクのマリインスキー歌劇場を旧ソ連崩壊後の混乱を経て、運営面、芸術面の両面で再興した。そ