予定調和は嫌いです 大橋トリオはJ―POPの未来に何を見るのか

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定塚遼
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 曲ができたら、踊ってみる。ある意味では、古代からの音楽の来し方に忠実だ。「それが基準というわけではないけど、良い曲はバラードでも、身体が自然と動いて踊れるものが多い」とシンガー・ソングライターの大橋トリオは語る。15周年を迎え、2月にはベストアルバムを発売、3月5日には東京で音楽フェス「Slow LIVE’22 Spring」に出演する。

 音楽大のジャズコースを出たが、先に続く道はなかった。「コンビニでアルバイトするためだけに生きている、みたいな時期もありました」。それでもパソコンで地道にインストの曲を作り続けた。

 他のアーティストのプロデュースや楽曲提供などを経て、自身の歌でデビューしたのは2007年。29歳だった。自身のソロ楽曲に加え、映画音楽、CMなど多方面に枝を伸ばしてきた。

 その音楽性は一口には語れない。ジャズやポップス、フォーク、ロック、ボサノバ、ヒップホップなど、様々な要素が入れ代わり立ち代わり底流を走り、ときにぶつかり流れを一にする。そして、水面に浮かび上がるのは、親しみやすいメロディーを持ったポップミュージックだ。

 本人は「例えば、完全なるジャズだとダメだなっていう意識はどこかにある。サビを作るなど、J―POPとしての聴かれ方を意識している。やはり多くの人に届けたいから」と語る。自らの音楽性と、大衆性という意味での「J―POP」との天秤(てんびん)の中で常にバランスを取ってきた。

 最近は、音を用いた遊びの深度はいっそう深くなり、既存の「J―POP」の領域から外れる楽曲も多くなった。

記事の後半では、大橋トリオが予定調和を嫌う理由や、音楽を作り込みすぎることの弊害、曲中で意識している「2回のポイント」などについて語ります。

出演する音楽フェス「Slow LIVE’22 Spring」は午後4時から東京・日比谷野外大音楽堂で、定員の60%を上限に開催する。LOVE PSYCHEDELICOやGLIM SPANKYらも出演する。ホームページ:https://www.red-hot.ne.jp/slow/別ウインドウで開きます、電話番号は03・5720・9999

 昨年リリースした「ミルクと…

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