維新、「非核三原則見直し」「核共有」の議論求める 政府に提言へ

有料記事維新国民

小手川太朗 鬼原民幸
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 日本維新の会は、ロシアによるウクライナ侵攻を受けた緊急提言をまとめた。岸田文雄首相が否定した「ニュークリア・シェアリング(核共有)」や、非核三原則を見直す議論の開始を求めている。2日に政府に提出する。

 提言では、今回の教訓として、「核を持たない国は核保有国による侵略のリスクが高い」との認識を示し、「核に関する議論をタブー視することなく、非核三原則の見直し、米国の持つ核戦力の共有に関する議論を開始する」と盛り込んだ。また、これまで「フェードアウト」を主張してきた原発についても、エネルギーの安定供給という文脈のなかで「一定の条件の下で再稼働も検討する必要がある」と踏み込んだ。

 非核三原則に関連し、維新の松井一郎代表は2月28日、「核を持っている国が戦争を仕掛けている。昭和のままの価値観で令和もいくのか」と発言していた。

 核共有をめぐっては、自民党

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    藤田直央
    (朝日新聞編集委員=政治、外交、憲法)
    2022年3月2日7時53分 投稿
    【視点】

    この記事にあるように、日本を守るためにタブーなく議論すべきだという維新の主張は、核兵器に関して言えば最近の安倍元首相の発言と通じ、非核三原則を守るという岸田首相の発言とは相いれない。だが、岸田首相が定義をあいまいにしたまま保有検討を表明した

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