福士選手たたえる横断幕、板柳町役場に 「かけっこ大会できたら」

渡部耕平
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 陸上の女子長距離で五輪に4度出場し、1月に現役を引退した福士加代子選手(39)の活躍をたたえる横断幕が出身地の青森県板柳町の町役場に掲げられた。福士選手はオンラインで見届け、「青森からの応援のお陰で、元気に走ることができました。感謝しかないです」と喜びを語った。

 横断幕は横5・4メートル、縦1メートル。「笑顔輝く郷土の誇り 希望をありがとう 25年間お疲れ様でした」とメッセージを綴(つづ)った。成田誠町長は先月28日に横断幕を披露した際、「福士さんは町の大きな誇り。新たな道を進み、また勇気と笑顔を届けてほしい」と話した。

 福士選手は2004年の五輪アテネ大会から3大会連続でトラック種目に出場し、16年リオデジャネイロ大会ではマラソンの代表になった。持ち前の明るさと粘り強さで長年、女子の長距離界を引っ張った。

 現役時代について「のびのびと走らせてもらった。プレッシャーもなく、良いときも悪いときもすごく応援してもらった」と振り返った。今後は未定だが、「みんなで面白いことができれば。板柳町の子どもたちを集めて、おじいちゃんもおばあちゃんも含めて、かけっこ大会ができればいいですね」と話した。

 町役場には福士選手の父の福士正幸さん(72)と母ちぎ子さん(71)も駆けつけた。正幸さんは「苦しい時に笑える選手になれ、という言葉を支えにしたから長く続けられたと思う」。ちぎ子さんは「これからも元気で、自分にできることを一つずつやっていってほしい」とねぎらった。(渡部耕平)