豊島の遮水壁撤去完了 大規模な産廃不法投棄の現場

紙谷あかり
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 大規模な産業廃棄物不法投棄事件が起きた豊島(香川県土庄町)で、汚染された地下水が海へ流出するのを防ぐために設置されていた「遮水壁」の引き抜き作業が1日、完了した。

 遮水壁として使われていた鋼矢板(こうやいた)は、産廃投棄現場北側の海岸約340メートルにわたって打ち込まれた約1千枚。2月1日から重機で1枚ずつ引き抜いていった。県によると、設置から20年以上が経過していることから、当初は3月末の完了を見込んでいた。県廃棄物対策課の担当者は「想定よりも順調に進んだ」と話した。

 今後、撤去した鋼矢板の搬出作業や、抜いた跡の土壌をならす作業などが実施される。県は来秋には現場全体の整地に着手し、国の財政支援が受けられる2022年度末までの整地完了を目指す。その後、地下水が環境基準を満たしたことを確認し、住民に土地を返還する。(紙谷あかり)