国際エネルギー機関(IEA)は日本時間1日夜に臨時の閣僚会議を開き、加盟国が協調して石油備蓄を計約6千万バレル放出することを決めた。ロシアによるウクライナ侵攻で原油の供給が不安視されているためだ。日本も量は未定だが備蓄の一部を放出する。協調放出は2011年のリビア政情不安のとき以来となる。
日本からは萩生田光一経済産業相が参加した。萩生田氏は会議後、「加盟国がエネルギー市場の安定化に一致団結して取り組んでいく必要性を共有し、協調放出に合意できた」と話した。6千万バレルのうち3千万バレルは米国が放出する。
ロシアは世界3位の原油生産国だが、経済制裁もあって供給が滞ることが懸念されている。ロシアとウクライナの停戦が見通せないなか、原油価格の指標となる米国産WTI原油の先物価格は2日に一時、約7年半ぶりとなる1バレル=104ドル台をつけた。
IEAは第1次石油危機後の…
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