第2回見過ごされた二重計上 司令塔は役割果たせず 問われる政府の本気度

有料会員記事国交省の統計書き換え問題

江口悟、五郎丸健一
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 国土交通省で発覚した統計不正問題の深刻さは、事案の中身もさることながら、2018年末に発覚した「毎月勤労統計」の不正の再発防止策が進められるさなかにも不正が続いていたことだ。

 毎月勤労統計の不正は、全数調査と決まっていた東京都の大規模事業所を厚生労働省が無断で抽出調査に変え、本来より給与額が減る誤りを招いた問題だ。影響は雇用保険労災保険などの追加給付にまで及び、当時の安倍政権を揺るがせる事態にもなった。

 「出直し」は政府の統計の「司令塔」の役割を担う統計委員会の下で進められていたが、何をしていたのか。

国土交通省の統計不正が2021年12月15日に朝日新聞の報道で発覚しました。政府は問題を認めて謝罪しましたが、疑問は山積みのままです。統計を巡る不祥事はなぜやまないのか。その背景とデータ軽視がはらむ問題点について考えます。

分散型」の限界

 昨年8月20日。総務省の統…

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