ロシアの侵攻を受けたウクライナは「東欧のシリコンバレー」とも呼ばれるIT大国で、各国から企業が進出する。首都キエフと西部リビウに開発拠点を持つITベンチャー「モンスターラボホールディングス(HD)」(東京都渋谷区)もその一社。遠い地で働く従業員や国の将来に思いを寄せる。
「多様性を尊重するグローバル企業として、ウクライナを人道的、非軍事的に支援する方法を模索していくことが、私たちの責任です」
企業のデジタル化を手がけるモンスターラボHDは2日、こんなメッセージをウェブサイトにアップした。2006年に創業し、18カ国・30都市に拠点を展開している。ウクライナには4年前に進出し、2都市を中心にパートナー企業も含め従業員約100人が働く。
一方、ロシアに拠点はないが、各国で働く1200人超の従業員にはロシア人もいるという。メッセージの最後には「国籍や居住場所に関わらず、すべての従業員を支援し尊重する」という言葉も忘れなかった。
鮄川(いながわ)宏樹社長は「戦争や暴力は一切支持しない。ただ会社には55カ国ほどの国籍の従業員がいる。グローバル企業で働くロシア人の精神的サポートも含めて会社は考えないといけない」と思いを話す。
緊急時に備えて同社が具体的…
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