表現の不自由展で「サリンまく」とSNSに投稿 容疑で無職男を送検
大阪市内で昨年7月に開かれた「表現の不自由展かんさい」について、「サリンをまく」とSNSに投稿したとして、大阪府警は2日、兵庫県姫路市飾磨区の無職の男(28)を威力業務妨害容疑で書類送検し、発表した。男は容疑を認め、「開催されることに不満を持った。(サリンと書けば)恐ろしいことになると思わせることができる」などと述べているという。
同展かんさいは、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」で一時中止となった企画展「表現の不自由展・その後」の出展作品を集め、府の施設「エル・おおさか」(大阪市中央区)で昨年7月16~18日に開催。
警備総務課によると、男は同16日午後、「表現の不自由展かんさいへ明日一般閲覧者に紛れてサリンまきます」とSNSに投稿し、会場で警備を担う一般財団法人「大阪労働協会」の業務を妨害した疑いがある。
この書き込みで、来場者全員の手荷物検査を実施することになったという。男は「女性の人権侵害を許さない市民の会より」と投稿したが、「架空」と説明。「表現の不自由展かんさい」をめぐっては昨年7月、脅迫文やペーパーナイフなどが郵送される事件が4件あり、府警が脅迫などの容疑で捜査している。
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