プーチン大統領と日本柔道界の深い関係 特別昇段、パイプ役の過去も

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 ロシアのウラジミール・プーチン大統領(69)は柔道家として知られる。2000年に来日した際には、柔道の総本山である講道館から「講道館柔道6段」を授与された。全日本柔道連盟会長、日本オリンピック委員会(JOC)会長でもある山下泰裕氏を尊敬しているとされる。

 ロシアのウクライナ侵攻を受け、講道館には、「段位剝奪(はくだつ)」などを求める電話がかかってきているという。「皆が思っているほど親しいわけではない」と語る山下氏をはじめ、柔道界には戸惑いが広がる。

 講道館6段は「黒帯」の上位にあたる「紅白帯」を締められる高段者だ。段位を授与した理由を、「プーチン氏の昇段を推薦した指導者から実力などを確認できたこと、稽古を続けていることなどから特別昇段を認めた」とする。

 プーチン氏はその際、「講道館に来ると、我が家に帰ったような安らぎを覚える」と切り出し、「世界中の柔道家がそう感じるはずだ。講道館は柔道家の大事なふるさとだからだ。柔道が世界に広がったのはすばらしいことだ。だが、もっと大切なのは、柔道を通じて日本の文化、日本の心が世界に広がっていく。このことに価値がある」と語り、日本の柔道関係者を感心させたという。

 では、段位剝奪の対象となる…

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    駒木明義
    (朝日新聞論説委員=ロシア、国際関係)
    2022年3月3日12時56分 投稿
    【視点】

    「強さをああいう形で行使するのは、絶対にあってはいけないこと。彼は柔道家ではない」山口香さんのこの言葉を、もしも山下泰裕さんが発したのなら、プーチン氏に届く可能性はぐっと高まるでしょう。ロシアメディアも注目すると思います。 山下さんの苦渋

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    前田直人
    (朝日新聞コンテンツ戦略ディレクター)
    2022年3月3日8時54分 投稿
    【視点】

    プーチン氏の生の姿を一回だけ近くで見たことがあります。2000年の九州・沖縄サミットで沖縄に来日した際の取材でした。プーチン氏が地元の柔道場を訪れ、中学生と一本背負いを投げ合う一幕があったのです。 今でもよく覚えていますが、柔道着をま