原油高騰、一時111ドル台 政府、ガソリン補助金の上限25円に

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相原亮、新田哲史 稲垣千駿
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 ロシアによるウクライナ侵攻が、原油やガソリンの値上がりを加速させている。指標となる米国産WTI原油の先物価格は2日に一時、約11年ぶりに1バレル=112ドル台半ばをつけた。政府は石油元売り各社へ補助金を出すが、ガソリンの値上がりを十分抑えられていない。補助金の上限を1リットルあたり5円から25円に引き上げるなど、追加策を近く発表する。

 日本エネルギー経済研究所石油情報センターによると、2月28日時点のレギュラーガソリンの店頭価格(全国平均)は1リットルあたり前週より0・8円高い172・8円、灯油は0・7円高い112・9円。ともに8週連続の値上がりだ。

 ガソリンの卸売価格は3日から前週より2円上がるため来週も値上がりしそうだ。家計や企業などの負担が増しており、政府はタクシー事業者や漁業者への支援も広げる。3月分の財源として、2021年度予算の予備費から3600億円ほどをあてる方針だ。3月末までの補助金の期限の延長などは改めて検討する。

 国際エネルギー機関(IEA)は1日の臨時閣僚会議で、加盟する日米欧などが協調して石油備蓄を計6千万バレル放出することを決めた。世界の1日の消費量の6割ほどにあたる。協調放出は11年ぶりだがウクライナでの停戦は見通せず、原油の高騰は長引きそうだ。

 中東やロシアなどの産油国でつくる石油輸出国機構(OPEC)プラスは2日に会議を開き、現在の小幅増産を継続することで合意した。世界的に需給が逼迫(ひっぱく)するとの見方から、会議後に原油価格は上がった。(相原亮、新田哲史)

「1バレル=140ドル台の可能性」

 ロシアのウクライナ侵攻で…

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