菊川市の深谷さんが初の粟ケ岳3000回登頂

長谷川智
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 静岡県掛川市北部にあり、眺望の良さで知られる粟(あわ)ケ岳(標高532メートル)に、菊川市中内田の深谷たか江さん(78)が初めて3千回登頂した。掛川市が発表した。ここ8年はほぼ毎朝登り、目標は「ただ続けるのみ」という。

 冬は午前5時起きで、牛乳と納豆ご飯の朝食を終え、6時に車で家を出る。粟ケ岳ふもとまで20分かかり、登りは1時間強、下りは1時間弱で計2時間。夏は1時間ほど早く出発し、汗びっしょりになる。

 帰宅後は主に畑仕事で、夕食では毎日、缶ビール1本程度の酒を飲む。肉はあまり食べず、畑で作った野菜中心の食事だ。夜は9時に寝る。

 12年前、近くの知人に誘われたのがきっかけ。当初は週1回程度だったが、約40年務めた化粧品販売員を辞めてから、ほぼ毎朝登るようになった。「脳のためにいいから」と登る前の化粧を欠かさない。段取りや手順を考えて手を動かす化粧は、認知機能の維持にも良いとされ、実践している。

 正月や冬の雨の降る日、用事のある日を除き、昨年は303回登った。冬以外は雨が降っても傘をさして登る。登らない日は自宅周辺を1時間ほど歩く。

 3千回登頂は2月15日。登頂する人はふもとにある地場産品販売所「東山いっぷく処」に備えてある帳簿に記帳する。当日は同販売所のスタッフや登山仲間らにくす玉と記念ボードで祝福された。

 深谷さんは「もともと丈夫でしたが、登山後は風邪をひいたこともありません。朝起きたら迷うことなく登山に行き、登っている時も何も考えません。昔からあまり悩まない性格でした」と笑う。(長谷川智)