ウクライナの記者は、写真を手に訴えた 「彼は昨日爆撃で殺された」

有料会員記事ウクライナ情勢

北京=遠田寛生、藤田絢子
[PR]

 国際パラリンピック委員会(IPC)は2日、ウクライナ侵攻を続けるロシアと、ロシアに協力するベラルーシの選手を、国の代表ではない「中立」の立場で出場させると決めた。決定後の記者会見で、ウクライナの男性記者が、1枚の写真を持ち出してアンドリュー・パーソンズ会長を問い詰める場面があった。

 男性記者によると、写真はウクライナのバイアスロンの有望な若手選手で、1日にあった攻撃で亡くなったという。その上で、スポーツがしたくてもできなくなった選手がいる中で、侵攻する国の選手がパラリンピックに出場する不公平さなどについて尋ねた。

 パーソンズ会長は、まずこう切り出した。

 「ウクライナでいま起きていることは大変遺憾だ。彼の家族が感じている苦痛は計り知れないし、想像もできない。ご冥福、祈りを申し上げることしかできない」

 そして、言葉を詰まらせなが…

この記事は有料会員記事です。残り867文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
  • commentatorHeader
    中小路徹
    (朝日新聞編集委員=スポーツと社会)
    2022年3月3日9時34分 投稿

    【視点】 侵攻する国のスポーツ選手の立場をどうとらえるか、難しい判断だと思いますが、ウクライナ記者の発言とともに、「ここに来ているアスリートは攻撃者ではない。同じ敬意を彼らにも払う」というパーソンズ会長の言葉も胸に響きます。  スポーツがアスリー