国連総会、ロシア非難決議を141カ国賛成で採択 反対5カ国のみ

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ニューヨーク=藤原学思
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 193カ国で構成される国連総会は2日、ロシアを非難し、ウクライナからの即時撤退を求める決議案を141カ国の賛成で採択した。反対はロシアなど5カ国にとどまった。決議に法的拘束力はないが、国際社会の中でロシアの孤立を浮き彫りにし、圧力をかける意味合いがある。

 決議案は米国や欧州の多くの国、日本など96カ国が共同提案国として名を連ねた。採決でロシアの他に反対したのは、ベラルーシ北朝鮮、エリトリア、シリア。中国やインドなど35カ国は棄権票を投じ、12カ国は投票しなかった。ロシアに厳しい態度を取る国が圧倒的に多い。

 決議は「国家間の法の支配を促進する上で、国連憲章が最も重要であることを再確認する」との文言で始まり、ロシアによる「特別軍事作戦」宣言を非難。軍事行動が「国際社会が何十年も欧州で見ていない規模」だとしたうえで、「いまの世代を戦争の惨劇から救うため、緊急の行動が必要であることを認識する」と記された。

 ロシアの侵攻については「最も強い言葉で遺憾の意を表明する」との表現が用いられた。当初の決議案では「最も強い言葉で非難する」となっていたが、できるだけ多くの国の支持を取り付けることを優先させ、文言を弱めた。

ロシアを非難する決議案が141カ国の賛成で採択されました。日本を初めとする各国はどのようなスタンスで投票を行ったのでしょうか。記事後半では投票の内訳詳細も合わせてご覧いただけます。

 国連では2月25日、同様の…

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    沢村亙
    (朝日新聞論説委員=国際政治、歴史)
    2022年3月3日12時50分 投稿
    【視点】

     今回の採決にいたるまでの国連総会での各国大使の演説から浮かび上がったのは「大国の横暴」に対する「小国」の怒りだった。とりわけ印象的だったのがカリブや南太平洋の島国などからの異議申し立てだ。  ジャマイカの国連大使は「その国の大きさや地位

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    駒木明義
    (朝日新聞論説委員=ロシア、国際関係)
    2022年3月3日11時8分 投稿
    【解説】

    2014年のロシアによるウクライナ併合を無効とする国連総会の決議と比べ、賛成が41カ国増え、反対は6カ国減りました。今回ロシアが始めた戦争への国際社会の反対の強さが浮き彫りになったと言えます。 2014年の決議に反対したのは、アルメニア,