ロシア侵攻、1週間で民間人の死者2千人超 初の重要都市陥落情報も

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モスクワ=佐藤達弥 ワシントン=高野遼
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 ロシアによるウクライナ侵攻が始まって、3日で1週間になる。前夜には南部の人口約30万人のヘルソンがロシア軍に占領された模様だ。確認されれば初の主要都市陥落となる。ウクライナの民間人の死者は2千人を超え、双方の兵士らにも多数の被害が出ている。米国防総省は今後、ロシア軍の無差別的な攻撃が激しくなると懸念している。

 ヘルソン市はキエフ、ドニプロなどウクライナの主要都市を流れるドニエプル川が黒海に注ぐ河口に位置し、2014年にロシアが併合したクリミア半島に近い。市長が2日、SNSでロシア軍兵士らが市庁舎を訪れたと明かし、「市内にはウクライナ軍はいない」として住民に発砲しないようロシア軍に訴えた。

 ニューヨーク・タイムズはウクライナ政府高官も陥落を認め、当局者が「プーチン(ロシア大統領)の軍隊によって征服された最初の重要な都市になる」と述べたとした。同紙はヘルソン攻略について、ロシア軍がウクライナ南東部の海岸線で支配権を固め、人口約100万の港湾都市オデッサに向け前進するうえで、戦略的に重要な意味をもつとしている。ヘルソン陥落が事実であれば、ウクライナ側にとって打撃になる。

 ロシア軍は他の都市にも攻撃…

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