キオクシア、半導体メモリーの工場が復旧 出荷量は一時減少へ

鈴木康朗
[PR]

 半導体大手キオクシアホールディングスは3日、記憶装置の半導体NAND(ナンド)型フラッシュメモリー製造工程でトラブルがあった三重県四日市市岩手県北上市の工場が通常稼働に戻ったと発表した。生産途中だった仕掛かり品などの出荷は続いているが、今後は出荷量が一時的に減る見込みだ。

 2工場では不良品の割合が異常に高まり、1月下旬に一部の工程を止めていた。原材料に不純物が混入していたことが原因で、原材料を入れ替えるなどの対策をして2月下旬までに生産工程が復旧したという。今後は原材料の検品体制を強化する。今後の出荷について、キオクシアは「お客様への影響を軽減できるよう善処する」としている。

 NAND型フラッシュメモリーは、データを記録するためスマートフォンやパソコン、データセンターなどで幅広く使われている。台湾の調査会社トレンドフォースは、今回のトラブルの影響も含め、4~6月期のNANDフラッシュの価格が5~10%上昇する可能性があるとしている。(鈴木康朗)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら