「民間人に危険ない」異なる現実 ウクライナ侵攻1週間、増える犠牲

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モスクワ=佐藤達弥 ワシントン=高野遼
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 ロシア軍がウクライナに侵攻してから1週間がたった。攻撃の対象は学校や病院にも及び、民間人の犠牲も急増、国外に逃れた難民は約100万人に達した。国際社会が強く非難するなか、ロシアは国内で戦時統制を強め、反戦の機運を抑え込んでいる。

 「民間人に危険はない」

 ロシア国防省はウクライナに侵攻した2月24日、攻撃の対象は軍事施設だけだと主張していた。

 だが、現実は全く異なる。

 日を追うごとに民間施設への攻撃が増え、インタファクス・ウクライナ通信によると、これまでに80カ所以上の幼稚園や学校、病院などが被害を受けた。寒さの中、約33万2千人が停電の状態に置かれ、約1万2千人がガスを使えない状態に置かれているという。

 市民の犠牲も増え続けている。ウクライナの非常事態庁によると、民間人の死者は2千人を超えた。

 ウクライナの国連機関事務所…

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