さがびより 12年連続「特A」

大村久
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 全国で2021年に収穫されたコメのおいしさを格付けする食味ランキングで、佐賀県産米の「さがびより」が、最高ランクの「特A」に選ばれた。12年連続で最高の評価を得た。北海道産の「ななつぼし」と並び、現時点で「特A」を継続する銘柄のなかで最長の記録だ。

 日本穀物検定協会が2日に発表した。44道府県から計152点が出品され、審査の結果、特Aに選ばれたのは昨年より11点少ない42点だった。食味ランキングは1971年産米から始まった。複数の産地のコシヒカリをブレンドした米を協会独自の「基準米」とし、基準米と出品された銘柄とを比較する。白米で外観、香り、味、粘り、硬さなどによって評価する。

 JAさがなどによれば、さがびよりは、県独自の品種で2009年から本格的に栽培が始まり、翌10年産米から「特A」に選ばれている。昨年の作付面積は5380ヘクタール。米粒の整い方などで品質が良い「1等米」の比率が9割超だった。記録的な大雨に見舞われた昨年8月の日照不足が心配されたが、穂が出る時期(出穂期)が9月で好天に恵まれた。特徴は、夏の暑さに強く、米粒が大きく食感が良く、ツヤと粘りがあり、冷めてもおいしいという。

 JAさがの代表理事・大島信之組合長は2日、会見し「生産者のしっかりとした栽培管理が結果につながった。感謝している。生産者が自信と誇りを持ち、最長記録を続けてもらいたい」。県農産課の竹下辰也課長は「ブランド米として育っている。これからも農家、関係機関と協力して育てていきたい」と話し、消費者に対し「おいしいさがびよりを食卓で楽しんでほしい」とアピールした。

 一方、県産米の「夢しずく」は前年まで4年連続「特A」だったが、今回は「A」。さがびよりに比べて出穂期が早く、昨年8月の日照不足に加え、同中旬の大雨の影響を受けたのが主な原因とみられている。夢しずくの作付面積は6240ヘクタールで、1等米の比率は63%にとどまった。

 県内の主食用米の総作付面積は2万3300ヘクタール。さがびよりと夢しずくの2品種でほぼ半分を占める。(大村久)