「誤った子ども中心主義」自民保守派、こども家庭庁第三者機関にノー

有料会員記事岸田政権自民公明

上地一姫、久永隆一、神沢和敬
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 自民党の「『こども・若者』輝く未来実現会議」(加藤勝信座長)は4日、議員立法「こども基本法案」の骨子案を党内の会合で初めて示した。政府の「こども家庭庁」の新設にあわせ、子ども政策の基本理念を定める内容だ。ただ、焦点となっていた第三者機関「子どもコミッショナー」には党内で慎重論が多く、骨子案に盛り込まれなかった。(上地一姫、久永隆一、神沢和敬

「暴走する恐れ」「左派政策だ」批判相次ぐ

 この日、示されたこども基本法案の骨子案は、すべての子どもが個人として尊重され、基本的人権が保障され、差別的な取り扱いをうけることがないようにするといった子ども政策の基本理念が盛り込まれた。

 しかし、この基本理念を具体的に担保するため、行政から独立して調査・勧告する「子どもコミッショナー」の設置は明記されなかった。

 コミッショナーの設置をめぐっては党の会合で、伝統的な家族観を重んじる「保守派」の議員を中心に反対意見が相次いでいた。

 今年に入ってから何度か開催された会合はいずれも非公開だったが、出席者によると、虐待などの事例を踏まえ、「行政任せではいけない。第三者機関が必要だ」と賛成する意見もでた一方、「誤った子ども中心主義になる懸念がある」といった反対論も多かった。「コミッショナーが暴走する恐れがある」「左派政策だ」といった意見もあったという。

 4日の会合後、事務総長の木原稔氏は記者団にコミッショナー設置が盛り込まれなかった理由を問われ、「全体的な雰囲気をとらまえて、直接、文言として出さないことを共有した」と説明。「ぜひ入れてくれ、という意見もなかった」とも語った。

 この日は骨子案の了承も見送…

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    おおたとしまさ
    (教育ジャーナリスト)
    2022年3月5日7時3分 投稿

    【視点】<正解>なんてない世の中で、子どもたちの感じていること・思い・意見もはっきりとすくいとり、民主主義的議論の材料にしていくための制度をつくろうというときに、「<誤った>子ども中心主義」も何もないだろう。すでに誰かがもっている「規定された正しさ