ロシア非難できない理由は? 国連総会投票で棄権・無投票は47カ国

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ニューヨーク=藤原学思 北京=高田正幸 リビウ=高野裕介北京=高田正幸 ニューデリー=奈良部健 ソウル=鈴木拓也 サンパウロ=岡田玄 リビウ=高野裕介 ウィーン=飯島健太 ヨハネスブルク=遠藤雄司
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 国連総会のロシア非難決議は、141カ国の圧倒的多数の支持を得て採択された。だが、ロシアとともに4カ国が反対し、棄権は35カ国、無投票も12カ国に上った。なぜロシア非難を避けたのか。主な国の投票行動について、各国担当の特派員が解説する。

 最も投票行動が注目されたのが中国だった。軍事侵攻に及んだロシアの立場に「理解」を示しつつ、ウクライナの主権にも「尊重」を表明してきた。今回非難決議を棄権したのは、そうした中国のあいまいな姿勢を反映したものだ。

中国は棄権、理解示す

 「今、最も大事なことは、現地の緊張を緩和し、紛争をエスカレートさせないことだ」。棄権の一票を投じた中国の張軍国連大使は2日、理由をこう説明した。ウクライナ情勢には「胸が痛む」としつつ、「決議案は現在の危機の背景にある歴史的経緯と複雑な矛盾を考慮していない」などと指摘した。

 「歴史的経緯と矛盾」には…

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